厩務員・調教助手

■ 調教師の指示に従い、実際に馬と接して調教や馬の管理を行うのが、厩務員と調教助手です。
厩務員は、馬の身の回りの世話や、体温や食欲のチェックなど、健康管理などを行います。調教助手は一つの厩舎に2〜3人いて、調教師の指示に従い馬に乗って調教を行います。

厩舎に所属し、競走馬の世話をします。馬房の掃除、飼い付け、馬体の手入れ、整理運動など、基本的には担当馬(中央では2頭)の健康管理が主な仕事です。ただし騎乗試験に合格した厩務員は「調教厩務員」と呼ばれ、調教にも乗ることができます(持ち乗り)。
厩務員になるには、競馬学校の厩務員課程を履修し、採用試験に臨む道が一般的です。厩務員課程自体は6ヶ月間ですが、3年以上の乗馬・牧場実務経験者でなければ受験することができません。

担当馬の出走日は付きっきりで世話をし、パドックでは馬を引きます。本馬場で引き綱を離し、厩務員席でレース観戦をした後は、走り終えた馬の引き運動や洗浄を行ないます。

毎日、朝早くから1日中馬の世話に明け暮れる大変な仕事ですから、本当に馬が好きだという強い気持ちがなければ務まりません。


■調教助手とは競馬において厩舎に所属し、厩舎が管理する競走馬の調教を行い、かつ調教師の補佐を行う者のことを言います。日本の中央競馬関係者に関する呼称であり、地方競馬に関しては調教師補佐という呼称を用います。また俗称として「調馬師」(ちょうばし)とも言われています。

具体的な仕事は、調教師の指示により調教を行うことが主ですが、調教師が不在の際に調教の指示を行ったり、競馬開催時に調教師が不在の際、出走馬へ騎乗予定の騎手が事故により騎乗できなくなった場合に別の騎手への交代依頼を行うなど、調教師の代務者を務めることもあります。

なお、日本国外の競馬関係者に関しては概して厳密に調教助手にあたる職務はなく、調教を行うことのみを専門とするため、調教助手と意味を区分するために、「攻馬手」(せめうましゅ、こうばしゅ)と呼びます。英語表記の場合はエクササイズライダー (exercise rider) という表記となります。


■ 厩務員と調教助手の違い
厩務員は飼育担当なので、調教騎乗はしません。
調教助手は美浦と栗東で仕組みが違います。栗東は持ち乗りと攻め専の調教助手がいて、持ち乗りというのは主に飼育担当で騎乗もできる厩務員、という感じです。
美浦では調教助手と言えば攻め専のことです。栗東の持ち乗りに相当するのが美浦の調教厩務員です。
つまり、持ち乗り調教助手は栗東にしかいないし、調教厩務員は美浦にしかいません。

厩務員の年収

■ 厩務員がもらえる給与

大まかな給料システムを説明すると…「厩務員の収入」=「調教師(厩舎の社長)からの給料」+「担当馬がレースで勝利した時の収入(賞金の5%)」です。

JRA厩務員の平均年収は、約800万円。
自分の担当馬が活躍すると相当の高収入を見込むことができます。

しかし、競馬学校 厩務員課程、さらには厩舎の採用試験という、いくつものハードルをクリアしなくてはなりません。それに比較すると、地方競馬の厩務員の場合は、競馬学校や厩務員試験がないため、なりやすいといえます。

ですが地方競馬は、賞金水準も低いですし、馬主からの預託金も高くありません。ですから働く立場としては、収入面でも仕事面(担当する馬の数など)でも厳しい環境といえます。

また、「地方競馬の厩務員として経験を積みながら、中央競馬を目指すことは現実的でない」という点も理解しておいてください。地方と中央には壁があり、移籍はできないのです。


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