調教師とは

■ JRAのトレーニングセンター(トレセン)内に厩舎を構える調教師は馬と人を管理して、素質のある馬を仕入れてレースに出走させて賞金を獲得するなど、すべてに責任を負います。


■ 調教師の仕事
★追い切り日や調教コースなど、調教方法を決める。


★出走計画を立てる 馬主と相談し、出走レースやローテーションを決める。


★馬を探す 生産牧場などにおもむき、素質馬を探して馬主に薦める。相馬眼が大切だ。


★厩舎運営 管理馬を集めたり、調教助手や厩務員に指示したり、スタッフへの給与や厩舎の維持費などお金の管理を行う。
★レースに出走させる ゲートが開くまで気は抜けない。事前に騎手と打ち合わせを行い、レースの作戦を決める。


★口取り写真に写る レースに勝つと、騎手や馬主など管理馬の関係者と一緒に記念撮影(口取り写真)を行う。


■ 厩舎を経営し、馬主から預かった競走馬の管理・調教を行ないます。馬の能力や体調を見ながら出走計画を立て、目標レースに向けて調教メニューを組み、必要があれば厩務員と相談して飼い葉の内容や量の調節を行ない、レース前には騎手に指示を出します。

また厩舎経営者として、厩務員や調教助手を雇い、騎手と契約して組織を営みます。所属の騎手にとっては師匠であり、技術のみならず、社会人としての礼儀作法や業界の慣習などを教え、育てる役割もあります。顧客である馬主に対しては、牧場やセリで見つけた良い仔馬を薦めるなど、営業活動も行ないます。つまり良い馬を見極める相馬眼、無事に育て上げるための調教技術もさることながら、経営者としての経営手腕、厩舎をまとめる統率力、馬主や生産者との交渉力など、広い見識と強いリーダーシップが問われる職業です。


■ 東西に分かれる中央競馬の調教師
調教師が管理・運営する厩舎の所在地は関東(=美浦トレーニングセンター)と関西(栗東トレーニングセンター)の2カ所。関東はさらに北区画と南区画に分かれています。競馬新聞では、関東(美浦トレーニングセンター)の北区画に所属している厩舎を「美北」もしくは「北」、南区画に所属している厩舎を「美南」「南」、関西(栗東トレーニングセンター)に所属している厩舎を「栗東」などと表記しています。


■ 調教師の役割と収入
調教師はトレーナー、テキとも呼ばれています。馬主から競走馬を預かって調教を行い、レースに出走させる。原則としてレースの賞金の10%が調教師の収入となり、調教師になるにはJRAの調教師試験に合格しなければなりません。合格者は年に数人程度で、合格率は10%も満たない超難関です。調教師になるためには調教技術だけなく、厩舎での実務経験が求められるため、騎手や調教助手から転身する人が多くなっています。中央競馬では70歳で定年となります。

リーディングトレーナー

■ 1年間にもっとも多くの勝ち鞍を挙げた調教師のことをリーディングトレーナーといいます。中央競馬会によるJRA賞では、最多勝利調教師だけでなく、最多賞金獲得調教師、最高勝率調教師、優秀技術調教師を表彰しています。

リーディングトレーナーも騎手同様に、全国リーディング、関東リーディング、関西リーディングの3つのカテゴリーに分けられ、栗東所属の調教師であれば関西リーディング、美浦所属の調教師であれば関東リーディングによりランキングがつけられます。
ただし、厩舎の成績は預託馬の質や馬房の数、さらには関東馬と関西馬による優劣、所属騎手などによっても影響するものなので、例えば、勝ち星にこだわって予想をする際などには、あまり参考とならない場合もあります。


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